気まぐれな highdy7’s blog

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初期設定の補足とその後(その3)

 

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4.電源とバッテリー

    スリープ休止状態になるまでの時間など、電力消費に関する設定を
   使用状況に合わせて自分の好みに調整する。

    電源の入・切を適切に行うこと。 PCの電源を落とす際は、シャット
   ダウン操作を正しく行い、緊急時以外は電源ボタンの長押しをしない。
   予期せぬ電源遮断は、PCの故障やデータ破損になる。

   デスクトップPCの場合はAC電源に繋ぎっぱなしで使うことは多いが、
   雷サージなどによる急な過電圧からPCを守るため、サージ保護機能付き
   の電源タップの利用が好ましい。

      ノート型PCの場合は、バッテリーで駆動するものなのでバッテリーの
   維持管理が適切でないとその寿命に関わる。
   一般的に、20%〜80%の範囲で維持するのが理想的。
   つまり、0%や100%の状態で長時間放置すると急速に劣化が進む。

    以下、ノート型PCを中心に注意事項を記載する。PCを使い始めて
   まだ十分な知識がなく判らない方は、当面スキップしてもよい。

     ① 設定(ホーム)→ 左上の三本線をクリック → システム → 電源とバッテ
    リー → 画面、スリープ、休止状態のタイムアウト → 電源に接続
    → 後で画面をオフにする と進む。


   ② 「画面、スリープ、休止状態のタイムアウト」では、推奨値に予め
     設定されているが自分の使用状態に応じて調整する。
     HDD の場合は、SSD よりもスリープや休止状態に入る時間を倍近く
     長めに設定する。(モーター起動に電力を要するため起動頻度を少な
     くすることで、バッテリーにも HDD のためにも良い。)
        但し、ディスクパーティションの変更操作中、大きなファイルのダ
     ウンロードやインストール中、回復ドライブの作成時は、「なし」を
     選択して、作業の途中で電源が切れないようにしておくことが大切。

   ③ 基本的には電源設定を最適化(WindowsmacOSの電源プラン設定
     を利用)し、「省電力モード」などを活用して消費電力を抑える。

 

   ④ 環境的な問題として、 バッテリーや電源ユニットは熱に弱いので、
     直射日光の当たる場所、通気性の悪い場所での使用・保管を避ける。

     ⑤ 定期的に放電・充電が理想的。ノートPCのバッテリーは、月に一度
     程度満充電から使い切る(20%以下)ことで、バッテリーのキャリ
     ブレーション(正確な残量表示)が維持され劣化防止にもなる。

   ⑥ バッテリーを外したまま使わない(ACアダプターに接続して使う場
     合でも、バッテリーを装着したままにしておく。)万が一停電した場
     合でも、PCが突然シャットダウンするのを防ぐことができる。

   ⑦ バッテリーを完全に使い切った状態で長期間保管しない。
     ノートPCを使わない場合、バッテリー残量を50%程度にしてから保
     管する。完全に放電した状態のまま放置すると過放電になり、バッ
     テリーが深刻な劣化を起こして再充電不能になることがある。

   ⑧ ノートPCは蓋を閉じることにより、電源オフにしたりスリープに
     したりが選択できるが、常時スリープで使用される方は一週間に
     一度くらいは完全にシャットダウン(電源オフ)にすることが望ま
     しい。
     主な理由は、スリープ状態を繰り返すと不要なデータがメモリに蓄
     積され、システム動作が重くなったり、不安定になったりすること
     がある。ほかにも、多くのソフトウェアやドライバのアップデート
     PCを再起動することで初めて完全に適用される。
     すなわち、長時間のスリープは、見えない部分でシステムの不具合
     やエラーを誘発することが多いのでそれを避けるためである。
   その他
    PCの時計用の電源は基板内に組み込まれたボタン電池から供給され
   ており、その充電はP C電源(バッテリーを含む)に依存している。
   従い、PCの電源が長期間切断されたままでは、時計が狂ってしまうこ
   とも稀にある。

  

 

 

 

初期設定の補足とその後シリーズ
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パソコンの初期設定シリーズ