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4.電源とバッテリー
スリープや休止状態になるまでの時間など、電力消費に関する設定を
使用状況に合わせて自分の好みに調整する。
電源の入・切を適切に行うこと。 PCの電源を落とす際は、シャット
ダウン操作を正しく行い、緊急時以外は電源ボタンの長押しをしない。
予期せぬ電源遮断は、PCの故障やデータ破損になる。
デスクトップPCの場合はAC電源に繋ぎっぱなしで使うことは多いが、
雷サージなどによる急な過電圧からPCを守るため、サージ保護機能付き
の電源タップの利用が好ましい。
ノート型PCの場合は、バッテリーで駆動するものなのでバッテリーの
維持管理が適切でないとその寿命に関わる。
一般的に、20%〜80%の範囲で維持するのが理想的。
つまり、0%や100%の状態で長時間放置すると急速に劣化が進む。
以下、ノート型PCを中心に注意事項を記載する。PCを使い始めて
まだ十分な知識がなく判らない方は、当面スキップしてもよい。
① 設定(ホーム)→ 左上の三本線をクリック → システム → 電源とバッテ
リー → 画面、スリープ、休止状態のタイムアウト → 電源に接続
→ 後で画面をオフにする と進む。
② 「画面、スリープ、休止状態のタイムアウト」では、推奨値に予め
設定されているが自分の使用状態に応じて調整する。
HDD の場合は、SSD よりもスリープや休止状態に入る時間を倍近く
長めに設定する。(モーター起動に電力を要するため起動頻度を少な
くすることで、バッテリーにも HDD のためにも良い。)
但し、ディスクパーティションの変更操作中、大きなファイルのダ
ウンロードやインストール中、回復ドライブの作成時は、「なし」を
選択して、作業の途中で電源が切れないようにしておくことが大切。
③ 基本的には電源設定を最適化(WindowsやmacOSの電源プラン設定
を利用)し、「省電力モード」などを活用して消費電力を抑える。
④ 環境的な問題として、 バッテリーや電源ユニットは熱に弱いので、
直射日光の当たる場所、通気性の悪い場所での使用・保管を避ける。
⑤ 定期的に放電・充電が理想的。ノートPCのバッテリーは、月に一度
程度満充電から使い切る(20%以下)ことで、バッテリーのキャリ
ブレーション(正確な残量表示)が維持され劣化防止にもなる。
⑥ バッテリーを外したまま使わない(ACアダプターに接続して使う場
合でも、バッテリーを装着したままにしておく。)万が一停電した場
合でも、PCが突然シャットダウンするのを防ぐことができる。
⑦ バッテリーを完全に使い切った状態で長期間保管しない。
ノートPCを使わない場合、バッテリー残量を50%程度にしてから保
管する。完全に放電した状態のまま放置すると過放電になり、バッ
テリーが深刻な劣化を起こして再充電不能になることがある。
⑧ ノートPCは蓋を閉じることにより、電源オフにしたりスリープに
したりが選択できるが、常時スリープで使用される方は、一週間に
一度くらいは完全にシャットダウン(電源オフ)にすることが望ま
しい。
主な理由は、スリープ状態を繰り返すと不要なデータがメモリに蓄
積され、システム動作が重くなったり、不安定になったりすること
がある。ほかにも、多くのソフトウェアやドライバのアップデート
は、PCを再起動することで初めて完全に適用される。
すなわち、長時間のスリープは、見えない部分でシステムの不具合
やエラーを誘発することが多いのでそれを避けるためである。
その他
PCの時計用の電源は基板内に組み込まれたボタン電池から供給され
ており、その充電はP C電源(バッテリーを含む)に依存している。
従い、PCの電源が長期間切断されたままでは、時計が狂ってしまうこ
とも稀にある。
初期設定の補足とその後シリーズ
現在不定期連載中
