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5.仮想メモリの設定
メモリが不足した場合に備え、仮想メモリ(ページファイル)のサイズ
を調整することができる。
PCにおいては、CPUが演算作業をする際に必要な一時記憶保存の場所
に、電源を切るとデータが消えてしまう揮発性メモリとして、キャッシュ
メモリおよび一般的に物理メモリ(RAM)と呼ばれる場所がある。
キャッシュメモリは、PCにより異なるが一次~三次と複数装備された
機種もあり、CPU基板に組み込まれていることが多い。
一方で電源を切ってもとデータが失われない大容量のデータ保存場所
として、ストレージなどと呼ばれる HDD または SSD というデバイスが
使われている。
メモリ(RAM)が4GB以下の入門機や軽負荷用PCでは、仮想メモリ
(ページファイル)を設定(調整)によりパフォーマスの向上が期待でき
る。
概してそのようなPCは CPU の能力が低いながらも全体的なバランス考
えて設計されているが、メモリサイズが大きければ、ある程度は非力な
部分をカバーするできる。
仮想メモリは、ストレージの一部をRAM(物理メモリ)の代替として
使用する仕組みで、古くは WindowsXP の時代から存在していた。
特にストレージに SSD を使っている場合、4 ~ 8GB 程度のPCにおいて
はパフォーマンスの向上が期待できる。
[注意]
適正な目安値は、初期サイズは原則実装メモリサイズ(多くて1.5倍
以下)
最大サイズは一般的に初期サイズの1.5~2倍程度である。本体のストレ
ージにSSD が採用されていて動画などを沢山扱う場合は、もう少し余裕
を持って大きくしてもよい、
PCの操作中に「仮想メモリが少な過ぎます」などの警告が出るような
場合、初期サイズの 3倍程度を最大サイズに入力してみると警告を回避
できる。
但し HDD の場合では1.5倍以上にすると、PCのフリーズ(固まる)
を減らせるかも知れないが、SSD に比べて読み書き速度が遅いために、
逆にパフォーマ ンスが低下する場合もあるので、自分の使用感で調整
すること。
先ずは、現在の物理メモリ(RAM)の容量を確認をしてみよう。
タスクマネージャー を起動(画面下のタスクバーの何もないところを
右クリック → タスクマネージャー → パフォーマンス → メモリ を
確認する。
メモリサイズは、2、4、8、16・・・と倍数になっているのが一般的で
ある。
メモリが 4GB程度のPCでは、何もしなくても稼働率が50%を超えていることが多い。
設定変更(調整)
➀ Win + R で「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、
sysdm.cpl と入力して Enter キーを押す、またはPC画面下のタスクバー
内の検索窓に「システムの詳細設定の表示」と入力して「システムのプロ
パティ」画面を開く。→ 詳細設定タブを選択。
② パフォーマンス → 設定 → 詳細設定
ここではカスタム設定も可能だがそのまま詳細設定へ
③ → 仮想メモリ → 変更 → 「すべてのドライブのページング ファイルの
サイズを自動的に管理する」のチェックを外す→ 「カスタムサイズ(C):」
を選択 → 「初期サイズ(MB)」と「最大サイズ(MB)」に任意の値を入力。
任意とは言っても、勝手にという意味ではなく制限がある。
通常、これら2つの値には自分のPCメモリ(RAM)の90%程度の値が入って
いる。実装 8GBなのに最大値が 7000MB(7GB)などと小さくなっている
のは、PCが自動的にハードウェア(グラフィックカード、チップセッ
ト、ネットワークアダプタなど)に使用するための予約済みとして確保
しているからであり、メモリに不良部分があるわけではない。
入力後 → 設定 → OK で設定画面を閉じる。
(OKを押しただけではダメ!)
④ 作業を終わったら必ず再起動。再起動をしないと設定は反映されない。
再起動は、スタートボタン → 次の画面の右下の「電源」をクリック
→ 「再起動」を選択。
PCの電源の入り切りとは意味(作業内容)が異なるので注意!
初期設定の補足とその後シリーズ
現在不定期連載中
